さて、7億円は妥当だったのだろうか?

 首相官邸webサイトの経費が7億円で高すぎるという話があったけれど、仮にそのまま7億円だとしたら高かったのだろうか、安かったのだろうか?
 ねちっこく考えてたらhttp://slashdot.jp/article.pl?sid=04/09/25/1645256なんて記事を/.Jで見つけた。

日本ブランド戦略研究所は、「日本国内のwebサイトは総額7兆7000億円相当の価値がある」とする試算を発表した。上位企業は 1位トヨタ自動車 985億円、2位 マイクロソフト 935億円、3位 全日本空輸 859億円、4位 デル 846億円、5位 日本航空システム 634億円、と、まあ納得できるような感じではある。

市場価格というのは原価を積み上げたコストと顧客の利得との間で利潤を分配して決まるのが正常な市場ということになると、web制作ってのは随分「永六輔な」市場になってるんだな。本来は技術や専門知識ってのは「高価な」もので、「河井寛次郎な」感じで売買されてきたのにね。*1コストダウンは成長に必要かも知れないけど、本来は生産性の向上の利得は売り手と買い手で分けるものなのに。工学ってのが何か根本的に間違えている気がしてきた。ここまで専門知や技術が安売りされていると「耐震偽装は必然だった」気がしてくる。