酔っぱらいをみたら酔っぱらいと思え
13Hz様(http://www.13hz.jp/2007/09/post_a5b8.html)
歪曲報道ではない。警官が信頼を裏切っただけ
先日、『ライター拳銃でふざけていた高校生を殴った警官。ホントに悪いのは‥‥』っていう話で、実際は警官が因縁を付けて高校生に殴りかかったに近い状況であったことをおはなしした。
このことで「歪曲報道に踊らされた」という意見も少なくないようだ。しかし、私はそうは思っていない。
偏向のない報道ってのはないですよ。絶対に偏向しちゃうし、書く側も読む側も気をつけないといけないんじゃないですか?
最初の記者会見要旨だけをまとめた記事では、警察官が宴会で酒を飲み一人で帰宅中だったこと、通報により現行犯逮捕して取調中で、警察官の言っている説明内容は「高校生を注意しようと思った」ということできちんと説明されている気がします。
で、この警察官の言ってる事って「酔っぱらい」状態の事をあとから思い出して言った事でしょ。
歪曲のような意図的なものではないかもしれないけど、事実として判明している部分と、事情聴取の内容のどちらを先に持ってくるかってのは重要ではないかと。
僕はこの警察官が立派な人物だったかもしれない事を否定できない。一部に警察官の人格に問題ありなんて意見も出ているけど、薬剤の影響で脳機能を抑制した状態の人格を基準に考えちゃいけないと思う。アルコールは人間のもっとも人間的な部分に麻酔をかける薬剤なんだから。抑制が利かない正義漢なんて恐ろしいもんだよ。抑制がない事に本人は気がつかない事も多い。おまけに33歳の巡査長なら武道有段者かもしれない。
口論したつもりになってても、注意しようと思ったんだけど手が出てたでも不思議な所は何にもない。
これだけ飲酒運転追放キャンペーンやっても「酔っぱらいは正常な人間じゃない」って理解が進んでないのかなぁ、と思います。
「ライター拳銃でふざけていた高校生を殴った」という事件を聞いて警官を養護しようと考えた人というのは、きっと純粋で善良な人なのだろう。
擁護しようとした人たちは「高校生を殴りたい自分を擁護したかった」のか、あるいは「この人たちも酔っぱらってた」のどちらなんだろうと思いました。
追記*1
*1:http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070908/siroutoさんを読んで思うんだけど、最初の記者会見を伝える時事通信の淡々とした記載と読売の饒舌の差が激しい。そして情報量は読売が圧倒的に少ない。この見出しの付け方と情報の取捨選択は歪曲とそう遠くない場所にある気がする。