IMF調査局長は日本のマスコミを意識した?

時事通信*1

2007/10/18-00:23 日本でインフレの兆候なし=IMF調査局長
 【ワシントン17日時事】国際通貨基金IMF)のジョンソン調査局長は17日、世界経済見通し(WEO)発表に際して記者会見し、日本の経済成長率の下方修正について、輸出部門の減速が主因だと説明した。さらに「日本でインフレの兆候は全く見られない」と述べ、日銀の利上げは慎重に行うべきだとの認識を改めて示した。

いや、日銀もそのうち上がると思ってるだけで、インフレの兆候はないと言っているんだけどね。
フォワードルッキングってのは兆候がないけど、その先を見るって事なのかなぁ....)
ところで、インフレって言葉は、「物価上昇率で測られる示強尺度」の意味で使われる場合と、歴史的に「物価が上がって困った事になった期間を名義的に区分した時代区分」の意味で使われる場合があって、混用されてるよね。後者は最近ハイパーインフレと呼ぶようにしてるんだろうか。マスコミ記事では感覚的に判別できてない。
きちんと書き分けてほしいなぁ。
記事のインフレは尺度なのか区分なのかがわからないと、局長が何を言ってんのかよくわからない。どっちにしろ「利上げすんな」に変わりはないけれど。
#いろいろな記事を読むと、「日本はデフレが継続していて、物価上昇がプラスになる兆候すらない。金利がプラスなのが正常という日銀の言い分はあるにしろ、利上げは論外」と言われている気がする。

一部報道機関では「利下げは慎重に」と誤報があったようだ。*2