どうして右回りに見え続けたり、左回りに見え続けたりするか

↑のエントリの動画について、もう一言。

動画には右回りか左回りか判断する情報は含まれていない。*1
だけど、回転していると判断した方が理解しやすい。
回転していると解釈するためには右回りか左回りかを決めなくてはいけない。
一度右回りなら右回りと決めてしまえば、見方が安定する。
安定してしまうとなかなか違うものの見方を受け入れられないという脳の保守性みたいなもんに関連づけられてなかったっけ。

ついでにどうして右脳左脳云々の話を信じないかというと、以下の簡単に出来る実験による。

右の脳から情報処理を開始したければ右目をつむって右の脳に視覚情報をいれてやればいい。左の脳から情報処理を開始したければ左目をつむる。(視神経は交差している *2
回転方向は右脳左脳の活動バランスによるという仮説が正しければ、私は左右バランス型であり、私が片目をつむって左右の脳の活動状態にわざとアンバランスを与えてから動画を見始めれば回転方向に規則性が現れるはずである。
が、規則性はいまのところ、ない。

追記:
確実に右回り左回りを切り替える手順はわりと簡単で、1)目を閉じて反対方向に回転する女性を強固にイメージする。2)目をあけるです。
エヴァンゲリオンのエンディングでは、シルエットでない綾波レイが回転しながら画面中央に出てくる事で、画面右のシルエットが反対回りしはじめます(私の場合)。
もし、シルエットを画面右に配置する事で脳の右から画像情報を入れ、その事によってたいてい特定方向に回転しているように見え、故意にそれと反対回りのシルエットでない画像を挿入する事で逆転したように見える事を狙っていたとしたらあながち右脳、左脳に関係ないとは言えませんね。

*1:あるいは少ない。そもそも二次元像は回転なんかしていないし。

*2:追記:正面に画像を置き、遠方を注視する状態からキー操作によってタブを切り替え、画像を見始める事を前提としている。視神経は半交叉なので、視野外側は交叉せず直で入る。参考:http://web.sc.itc.keio.ac.jp/physiol/kaneko/open/kaneko1.htm 慶応大学より