文部科学省だけじゃなかったシンボル外注

フリーランス英独翻訳者を目指す化学系元ポスドクのメモ」さんがいろいろ調べて下さってました。
http://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/52976574.html

このシンボルマーク制定は、一般競争入札で実施者が選定された。

[制定に当たっては、制作者を決定するために総合評価落札方式による一般競争入札を行い、
株式会社勝井デザイン事務所が落札者となりました。]

この一般競争入札の公告は次のとおり。
http://www-gpo3.mext.go.jp/kanpo/gporesultmi.asp?idno=J7000128&bc=9910

デザイナーの勝井三雄氏は、過去には理化学研究所などのシンボルマークも制作しており、
文部科学省関係では実績があるので、入札でも有利だったのだろう。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/1999/0428/index.html

なお、勝井三雄氏のホームページは次のとおり。
http://www.katsui.co.jp/

有名デザイナーに頼むよりは、美術大学や高校のコンテストにすれば、文部科学省らしさが出たのに。

ありがとうございます参考になりました。

落札価格は80万円だったそうです。
普通はこういう独創性やアイデアが欲しい場合は「発注者側で値段を決め、作品を競わせる」いわゆるコンペ方式を採用するのが社会の常識なんでしょうが........
外部からの強制か、自主的にかは知らないけど、文部科学省の人たちは自分たちの使命と態度を表すシンボルに自分で値段を付けられず、「文部科学省のシンボルをデザインしたい人」の中で「一番安く仕事をする人」に発注したわけですね。
独創性やアイデアの保護とかも文科省の仕事のうちなはずなんですけど..........orz

同じブログで、以下の省庁のシンボルマークへのリンクもリストされています。ありがたや。

他省庁のシンボルマーク解説は次のとおりだが、どれも見たことがない。
どうせ作るなら、全省庁でつくればいいのに。

経済産業省 http://www.meti.go.jp/intro/aboutmeti/a_main_logo.html
総務省   http://www.soumu.go.jp/kanku/kinki/hyogo/hyogo_14.html
金融庁   http://www.fsa.go.jp/news/newsj/kinyu/f-20001226-1.html
国土交通省 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha01/01/010404/010404-1_.html
内閣府   http://www.cao.go.jp/symbol.html

各省庁も一般競争入札でやったのかな、だとしたらアホですね。

各省庁のシンボルの意味を勝手に読み解いてみると、

よそのコメント欄にも書いたけど、こういうシンボルの設定って、一種の呪術なんですよ*1。呪術にある程度意義があることは認めるけど、凝りすぎるとろくな事がないし、本業がおろそかなのも露呈する気がする。
それから、呪の対価を自分で決められないのはやっぱりなんかかっこうわるいなぁ。

*1:大阪万博のシンボル、「太陽の塔」は発注者の意図と違う呪をかけて作られているのではないか、なんてよくいわれますよね。岡本太郎氏は「芸術は呪術だ」の人ですけど。