財政再建とデフレ

 http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20071209/1197193342
リフレ派は、「財政政策なしでインフレ期待を構築できる」なんていってないらしい。Baatarismさんが検証していた。
自分がリフレ派かどうかは良く知らない。

個人的には現在のように政府が「消費税上げの予告」、「財政再建のための国家予算の包括的なマイナスシーリング」などの「資金吸収オペレーション」を大々的に予告し続けるのであれば、たとえ日銀が頑張っても限定的な効果しかないと思う。
 民間の主体にとっては未来の仕事が過去の仕事より価値を産まない事が確実であるからだ*1。だから、過去の稼ぎの結果である現金資産の方が未来の生産物より価値が高い。
 小泉政権、安倍政権、福田政権は「もうすぐ消費税を上げるぞ!」「消費税上げて、国債を償還して通貨を吸収するぞ」の二つは予告し続けていた。正直、とっくに消費税を上げていた方が、まだインフレ期待が持てただろう。痛みに耐えて改革と言うのはそういう事を言うのではないかと思うのだけどね。

*1:消費税はお題目がどうあれ付加価値税だから。