サポーターは消費者か?

http://d.hatena.ne.jp/sean97/20080404/p1

う〜ん、僕には、サポーターとファンとを厳密に区別し、かつ前者により高い価値を置くような思考に、あんまり意味があるようには思えないのですよね。

 自分はサッカーしないし、見ないので、よくわかりません。
どっちかっていうとsean97さんと近い立場の考えですが、同質の消費者と割り切っていいかというとそうでもない気もします。

 地域によって違うのでしょうが、サッカーのプロチームは営利企業ですが、債務超過になって100%減資をしても「サポーター」を資金源にして債務整理&資本再構成して営業を継続するみたいな話があります。私自身も共同体内で地位のある方に、「○○に住んでいる以上××○○(チーム名)のサポーターであるはずだから経営破綻時の残債配当のための寄付を一人△千円以上出せ」と金員を要求された事がありますので、共同体の一部でもあるんでしょう。かなり任侠の匂いのする話ですが。

 これは特定地域の話ですので、一般化は出来ないのですが、一歩間違うと任侠の世界と同じになってしまう何かがサポーターと呼ばれる人たちにはあります。形式的に出資しているかどうかに関わらず、事実上チームの資本を構成しているわけで、彼らは投資家でもあるんですね。

 何に似てるのか、というと適切な例えが難しいけど、テレビ番組のスポンサーに近いかも知れない。テレビ番組というのは広告ですから、消費するのは広告を出す人です。
 メインスポンサーは番組を作る資金を出す事にもなっていて、テレビ番組の内容に強い決定権(例えば特定のニュースを大きく取り上げたり、取り上げなかったりくらいは出来るようです。)を持っているわけです。
 一方で、スポット枠を買っただけの人にはそういう特権みたいなものはなくて、ただ出来高だけで料金を払います。いずれもテレビ番組の消費者ですが、その中に違いがあるのはかなり明確なようにも思えます。