地球温暖化についてのメモ

http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20080419/1208603430

前回のエントリhttp://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20080418/1208525027で、kogeさんから興味深いコメントをいただいた。

嘘でもいいから「温暖化なんてウソッパチ、資源もエネルギーも高度成長期のようにジャブジャブ浪費していいんだ」とするしかないのかもしれません。もう延命よりQOLの段階にきてるというか。

地球環境問題への対応はともすれば「自然に帰れ」的な誤ったアプローチで解釈されることが多いが、これは危険なことだと思う。この手の発想は経済成長への懐疑論と強く結びつきがちで、人間らしさを取り戻せとかおカネやモノの豊かさより心の豊かさとか、人々の情緒に訴えるだけの不合理なスローガン*1を唱える傾向にある。しかしいわゆる「人間らしさ」とは、実はおカネやモノを担保にして成り立っていることを考えれば、そうした考え方がいかに底の浅いものかということは見当がつくと思うのだが。

 惑星屋の時間感覚だと、いつか氷河期が来て温暖期は来なくなり、海は枯れるらしい。地熱の熱源の放射性物質は指数関数的に減っていくから。

 温暖化については、ペースをコントロールする必要がある事はわかってるけど、一万年後には温暖化のために必死で二酸化炭素出してるかも知れない。
 第二次世界大戦後までバイオマスで生活の基本的エネルギーをまかなってたのだから、バイオマス利用とかできる事がたくさんある事は事実だけど、化石燃料を使ってやるべき事をやらないほどには深刻な問題だと思ってない。
 たとえば森林で二酸化炭素に変化しつつある材積を粉砕して15年前のようにボイラーで燃やせば労賃まで含めてもA重油より安くなった。
 海洋には二酸化炭素不足で炭素固定能力が制限されている領域が結構あるからいざとなればそこに捨ててやればいい。

 環境問題への対応なんて、いつだってやるべき仕事が増えただけの事で、働く事の価値を減らすはずなんてないんだけど、いつだってそれをタダでやるべきってアホなやつが出て来て台無しにして来た気がする。