新聞社の言いたい事って、「緊急地震速報なんかやめちまえ」、なんですね。

「緊急速報」間に合わず、震源付近で揺れの数秒後

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080614-OYT1T00458.htm

岩手・宮城内陸地震:緊急速報、震源地付近は間に合わず
 気象庁岩手・宮城内陸地震について、午前8時43分51秒に発生を検知し、4秒後に計測震度を5.0(震度5強)と予測して緊急地震速報を発表した。震源地付近は間に合わず、今回の地震でも同速報の限界が浮き彫りになった。

http://mainichi.jp/select/today/news/20080614k0000e040078000c.html


マスコミ各社メチャクチャ言ってる。地震予知緊急地震速報の違いがわかってないらしい。

「観測網に揺れが伝わり始めてから分析を開始して、これから被害を受ける地域に警告を発するシステム」では、絶対に震源付近が揺れる前に速報が伝わるはずはない。観測網中のある程度距離が離れた複数の地震計まで地震が伝わる事が速報の大前提。

 それは、速報の限界ではあるかもしれないけれど、現時点の技術的限界は計算速度、精度、観測網の外側の震源といったたくさんの乗り越える山があって、技術者たちは解決に取り組んでいる。

 震源近くで間に合わなくても、速報の間に合った地域の被害を少しでも軽減できれば、大きな被害をうけた地域に救援の力を集中させる事ができ、間に合った地域でも間に合わなかった地域でもメリットがあるからだ。*1

 はしゃぎまくって人をコケにして被害を拡大するしか能がないのか?

追記:
各社の論調が似通っている事から、記者発表した気象庁の中の人がアホ記者とのやり取りで言質を取られた可能性もあるのかなぁ。

*1:追記:もし、兵庫県南部地震の時に、このシステムがあれば、大阪府の救急車が神戸に応援に向かえるまでの時間は短縮されませんか?