物価高騰の意外な犯人が物価高騰だったとしたら?

http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20080619/1213847097

石油や穀物などの商品価格高騰の原因の一つとして、年金基金などの長期投資が流れ込んでいることがあるそうです。

結局、私たちの老後を保障するはずの年金が、積もり積もって巨額となり、それが商品市場に流れ込んでバブルを呼び、世界中に物価高騰や食糧不足を引き起こした挙げ句、バブルが崩壊して、年金そのものも目減りしてしまう、という話になってしまいます。

http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20080619/1213847097

長期的に安定した収益を求める資金は年金だけではないと思う。
たとえば、産油国の多くはドルペッグ制を採用しているので、通貨のドルに対する値上がりを回避するために、石油で得たドルをブタ積みしたくなければ王室やソブリンファンドなどを通じて米国に投資しなければいけない。これがオイルダラー。
 湾岸戦争以降の石油値上がりによって、オイルダラーの存在感は増している気がする。

 オイルダラーの存在感が増す、というのは、金融資産を「ドルで運用でき、長期的、安定的な収益をあげられる投資先」に振り向けようとした時に、投資先を巡る競争が激しいという事。

 で、ちょっと前まで不動産というのがメジャーな投資先の一つだったが、あり得ないほどの資金流入で貸し出し競争になった結果、与信管理が崩壊して潰れた。

 もし、その後石油先物市場に資金が流れ込んだ事で石油が値上がりしてたとすると.......
......賃金を介さずに一種のハイパーインフレが起きうるって事なのか?........考えたくないけど、とても恐ろしい事のような気がする。

 年金なんてものは個人別仮想口座を導入して、公費負担分を加算して国債程度の利率を付与していく国の借金としておいた方が、こわくなさそうですね。