労使対等

また、大阪府の話なんだけど。

 知事は確かに上司だが、大阪府の殿様じゃないんだから、職員の忠誠の対象は府民なのだという事をせめて理解してから発言した方がいいよ。その意味で一方的に罵倒して(選挙の時から就任直後まで罵倒しまくってましたねぇ)そのままで済むほどには甘い立場じゃないだろう。罵倒し返されて当然と思うけど。考えてやってる事ならば、当然の事は甘受すればいい。考えてなかったようなので、馬鹿のように思える。*1

 それと、あくまで契約の範囲でやってることなんだから、契約外の事についてどうこう文句を付けるのは忠誠の対象である府民でも筋違い。たとえば自分がサービス残業してたのに、帰り道の喫茶店が営業時間外に閉店してたって文句つけるひといるの?

 とはいえ、喫茶店はお客が来なければ潰れてしまうし、府職員は府民が困れば自分も困るという立場ではあって、自分たちがどう働けば府民が潤うかをもっと一生懸命考えないと、人通りのない時間にだけ営業している喫茶店同様にやはり潰れちゃう。

 給与改定については、駆け引きのできる余地のある提案を知事側がしていたと思ったのにあっさり団交が決裂してしまって、実にバカバカしい結果だとおもった*2

 でまあ、これまでも、明らかに呑みたくなければ法廷闘争に持ち込めるような要求を組合がずるずる呑んで来たという経緯がある。だから、知事側がべったりと組合に甘えるような慣行ができてしまったのだろう。組合も馬鹿なんですね。

 労使対等というのなら、知事が馬鹿な提案をしたら、組合側がより府民のためになり、自分たちにも都合のいい提案を逆提案するくらいでいい。

 大阪府では労使対等が単なる言葉遣いの問題になってしまっててつまらない。

*1:とはいえ、元は商工ローンのエリート取立屋さんである、馬鹿のふりをして実をとってく人かもしれないよ。

*2:原案を見たとき、法的に実現可能性のない部分で引いて、形式的に譲歩し、実質的に給与水準下げを実現するのかと思ったよ。