市場のスピードと行政のスピード

今朝のNHKニュースで、デパートの屋上庭園がコドモ向けの施設から、大人の憩いの場に変化しつつあると言っていた。

 白幡洋三郎氏が中央公論に「もう公園はいらない」と題して、公園がコドモ向けの画一的なつまらない空間であり続けてはいけないという主張を発表したのは1991年。
 国が「児童公園」という画一的な概念を排して「街区公園」にあらためたのは1993年。
 即座に公園は変わり始めた。*1

 少子化を含む需要の構造の変化はデパートの屋上でもあまり変わりないと思う。

需要がデパートの屋上の画一性を変化させつつあるのにNHKが気がついたのは2008年か......

この15年の差はいったいどこから産まれたんだろう?

追記:
今の国交省が二年で同じ事をできるだろうか?

追記2:
少なくとも今よりは行政に期待していたかもしれない。*2

*1:保守的な市民の需要に応えて、昔ながらの児童公園しか作らない自治体もあるけれど、バリエーションが増えたという意味で大きく変わったと思う。最近の公園に行った事もないのに、「公園は自分たちが遊んでいた時代と変わらないはず」と思い込んでいる人はあいかわらず児童公園を批判し続けているが......

*2:昔はよかった、はキライなんだが。