請負契約の問題かなぁ?

A.R.N氏が紹介していた記事を読んでみた。
http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/523d7307d7465dc8c5293f541b6a0e3c/
http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/44dfb22fc8e7ad2fba4e5ebd41f5e9fb/
キヤノンの一眼レフで不良事故が多発する理由、製造請負依存の死角

 「あれ? なんで何も見えないんだ?」。都内に住む30代のプロカメラマンAさんが血の気の引く“恐怖体験”をしたのは昨年夏のことだ。愛用するキヤノン「EOS 5D」のシャッターを切っていると、前触れもなく急にファインダーの視界が真っ暗になったのだ。
 「何だ?」。もう1回シャッターを押すと、今度は「カラカラ」という軽い音。突然の異変にレンズを外してカメラの内部をのぞき見ると、基幹部品であるミラーが落ち、光を感知する画像センサーの上に覆いかぶさっていた。

(引用者略)

 キヤノンは製品不良の公表が増えていることについて、「原因は機種によりさまざまだが、製造現場のホコリによるものでも、作業者の技術レベルに起因するものでもない。小さな問題であってもしっかり公表しているだけで、最近になって製品不良が増えているわけではない」(広報部)と説明する。しかし、現場から聞こえてくる声とはあまりにもかけ離れている。

 請負会社を使えば、製造現場とのコミュニケーションが隔靴掻痒の状態になってしまう。皮肉にも、国内生産を選んだがゆえに、製造現場が遠くなってしまった。高コストの国内で製造を行いつつ、他社を凌駕する利益率を上げようとするキヤノンの製造体制に無理はなかったか。相次ぐ製品不良が何らかの異常を告げていることだけは確かだ。

 うーん、利益率が高くてウハウハな製品作ってても、「社員として人を雇って金を払うのはイヤ」「技術力のある会社に外注するのは高いからイヤ」「親密なグループ企業を育てていくのも金がかかるのでイヤ」ということでこうなってるというだけでそれはそれで「経営者の考え方」なんでないの?(追記)規制が緩かろうとキツかろうと会社の方向性は変わらんでしょ。

 俺ならこういうドケチ行為は投資先を選ぶときのネガティブ要因。だけど、証券会社はドケチな経営者ほど点が甘くなるし、ドケチ発言だけで目標株価上げてくれて、それを信じて売買する人はたくさんいる。

 この会社の場合、ウハウハ儲かった金や、行政からかすめ取った金が、一部でも裏社会に流れたらしい事の方が社会的に大問題なんじゃね*1
 製品の品質なんて、たいした問題じゃないでしょ。

*1:経営者の関与の有無にかかわらず