「環境問題」を経済学の言葉にするとなんなのよ

なんか、環境問題と経済成長の話題をいくつか見たので......


「環境問題」って、市場で取引される財が市場参加者以外に悪影響を及ぼす事でしょ。

外部性の問題って言い換えて議論してみたら?

例えば、

まずいハンバーガー作っちゃって、つい買っちゃって、あーまずかった

なんてのは市場参加者と市場で起きる問題。

んで、

車買って、ガソリン買って、走らせたら、窒素酸化物や硫黄酸化物が出て、隣のじいさんが呼吸困難で入院した

だと、市場から何も受け取ってないじいさんが、燃料屋と車屋とドライバーのせいでひどい目にあって金もはらう。

で、環境問題ってのはすぐ政府による規制に結びつけられるんだけど、そんな事言ってても我々の政府は貧乏だし、規制は食べられないしねぇ。

でも、単純な規制なら食べられないんだけど、「市場の外部にあった問題を強制的に市場に持ち込ませる」ような「市場ルールの規制」なら、経済は成長する可能性もあるし、ある意味で「食べられる」んだよ。

で、環境問題が市場に内部化され切っちゃうと、それはもう環境問題とも外部不経済とも呼ばれないと思うんだ。



政府が規制から入って市場化にまで成功したら、それは市場の完全性を高めるってことで、これはむしろ成長。
政府の大事な仕事は、より完全で成長できる市場の整備だって考えるとわかりやすいんじゃない?
.....経済学者がきちんと主張すべきなのは規制は対策の入り口であって、規制しただけでは問題は終わらないって事でないの?

なんて考えてる人間は、経済成長と環境問題が対立するなんて事はあまり思わないわけですね。