一人だけ起訴か.....

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/23076.html

Q)
この事故では12人が書類送検されたり刑事告訴されたりしていましたが、山崎社長ひとりが起訴されたのは、なぜなのでしょうか?
A)
山崎社長が起訴されたのは、現在トップだからではありません。
事故の9年前に現場のカーブが急なカーブに付け替えられたのですが、その当時、安全対策の最高責任者だったからです。

当時、安全装置の設置を義務づける法律はなく、専門家のなかには、「検察にとって、起訴した後のハードルも低くはない」と指摘する人もいます。

うーん、この「当時」が悩ましい。

JR民営化前の私鉄ならほぼ確実に責任を問えると思うのだけれど、法にもとづく指導でJR民営化にあたって義務が解除されたって事態をどうみるか、がよくわからない。私鉄に義務づけられてたのなら、「すでに危険性はあきらか」だったのだろうし、「JR民営化に際して義務づけられなくなった」のなら「安全投資する金がなくても営業していいよ」って言われてたんだろうし。*1

*1:追記:民間の鉄道事業者が危険箇所に対して、「国鉄のなんちゃってATSのような単なる警報装置でない運転手のミスがあっても列車を止められるATS」を設置するように義務づけられたのは1960年代。国鉄を民営化するにあたって1987年に撤回/「規制緩和」されているらしい。