だからって金利上昇は正当化されないと思う。

http://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20070920#p1
にバブルっぽいって書いたんだけど、リフレ派認定*1を取り消されるのも嫌なので、バブル潰しに日銀が金利を上げても根本的な問題解決にならないという事を書き添えておく。
 私が問題にしてるのは「リスキーな資産はリスキーな資産であって、リスクをおり込まずに信用創造するのは誤りだ」ということであって、それが連鎖するのであればバブルの可能性があるという事。これは根本的には政府の仕事であって、日銀の仕事ではないと思う。
 いわゆるITミニバブル時代に不動産を購入したのだが、このときに不動産価格も少し上がった。売り主の方が自己の取得価格と減価償却から算出した価額と、数年間の取引実績を根拠に査定した価額を参考に○○○○万円と言ってきたので、本当にその価格でいいのですかと確認した。そこで双方の言い値を確定して仲介不動産会社に内金を入れて内約し、ローンの査定に入った。
ところが、銀行の回答を聞いてぶっ飛んだ。

計算した担保不動産価値は××××万円*2、頭金0でも数百万円ほどの余裕があるから、車の買い替えでもしませんか?。

実際に○○○○万円で売買されようとしている不動産を××××万円で査定しちゃだめでしょ!頭金0にしたら資産形成できる収入実績があるって信用が量れなくなるでしょ!
 で、車は買い替えないことにして、競売になっても賃貸の敷金礼金ぐらいのお金が残りそうな0.5*○○○○万円を借りましょうって話になったけど、金利は実買価格の1.2倍借りた時と同じなんだそうだ。

 はぁ?なにそのリスクへの無頓着。信用創造ってのは銀行の利益の源泉でしょうが!せめて本業くらいちゃんとやんなさいよ。

と思った物だ。

 その辺のところ、支店数も減り、地域の情報も入りにくくなって悪化する事はあっても良くなってはいないと思うので、適正化が必要だと思うんだけど、政府は構造改革する気はないんだろうね。

 つーわけで、金利と資産価値に応じてちゃんと信用創造する能力が欠けている事が問題だから、金利を上げても下げても私の考えるようなバブルはなくならんと思います。

*1:http://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20070908#p2

*2:取引価格の1.2倍もある