相も変わらずギョーザの話、分析結果の解釈がおかしい

どうもよくわからない。現にギョーザには毒物が混入していて、日本では中国で混入したと言われていて、中国では「人為的な混入はない」みたいな論調。毒物と言うのは存在からして人為的なものであって、自然に餃子の中に生成したりはしないと思うのだが、中国では重過失や過失というのはどういうふうに考えられているのか気になった。
 相も変わらず餃子本体の分析結果は出てくるのだけど、メタミドホスの純度が高くないから中国製みたいな論調も変。この手の薬剤は使用する時には必ず薄める。あるいは犯罪に使う場合でも異臭などの発生を予防するために細工するのかもしれない。原料のままで使うものではない。さらに環境中での分解速度も速いのだから、メタミドホスの誘導体が混入していたとしてもそれが分解等によって生じたのか、精製の精度を示すのかは判断できない。不純物のプロファイルが中国国内での薬剤混合を示唆するのでない限り、中国産かどうかには何の情報もないわけだ。
 その手の情報があって、公表を控えられている可能性もあるわけだけど、それなら証拠にもとづかない中途半端な報道もすべきじゃない(マスコミは松本サリン事件をすっかり忘れたらしい)。