毎日高速道路が混んでいる人

 世の中勘違いが横行しているのだけど、身の回りに多い勘違いの典型の一つに「今日も高速がこんでいた」というのがある。
 おそらく同じ経路をたどってきたと思われる人で、私がほぼ同じ時間同じ道路を通っていて、「今日はすいてたなぁ」と思っているのに、その人によれば、車間距離をとれないほどこんでいたそうだ。

 すいている高速道路を陸橋の上などから観察していると二種類の車がいる事がわかる。概ね制限速度から一定の範囲で安定した速度で走行する車と、スピードメーターを見ないと思われ*1速度が安定しない車。前車は適当な車間距離を保って、たまに追い越しをしながら低密度で走っている。これに対して後者はどんなにすいていても、車間距離をとらず、集団を形成して抜きつ抜かれつしながら走っていく。観光シーズンや土日にはこの手の車が多いので、集団が成長し、交通量が少ないのに渋滞が起きる*2。単純に車間を詰めて走っているから密度が高いのだが、どうも気がつかない人が多いようだ。

 後者のドライバーの常套句が「流れにあわせて走っている」と「混んでいる」という事のようだ。

*1:トンネル出口で車幅灯もつけてない車が多いことから、見てないんだろうと思う。

*2:交通量が少なくても渋滞が起きるのは不思議でもなんでもないんだけどなぁ。観察によればこのように密度を上げる集団には品川ナンバーとベンツが有意に多く含まれる。そこでヘタクソ運転による車両密度上昇機構をShinagawa-Benz Compressor(SBC)と呼んでいる。わかりやすいからベンツに代表させているが、NHW-20型プリウスハリアースカイラインプジョーなどSBCにみられ、一定速度で走行する集団にほとんど見られない車種は多い。