国会議員の道路交通法違反関与で思い出した事

http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008060201000474.html

後部ベルト、3割が非着用 国会議員を直撃取材
 自動車の後部座席のシートベルト着用を義務付けた改正道交法施行から一夜明け、最初の平日となった2日午前、東京・永田町の議員会館に車で乗り付けた国会議員35人に共同通信が直撃取材したところ、約3割に当たる11人がベルトを着用していなかった。

 ベルトを締めていない議員らは「高速道では締めていたが一般道では…」(坂口力厚生労働相)、「短距離だったのでつい」(森裕子民主党参院議員)などと漏らし、着用はまだ習慣化していないよう。「装着しにくく毎回の着用は非現実的」(亀井亜紀子国民新党参院議員)という指摘もあった。

損をするのは本人と運転手という事で、刑事犯罪としての罰則もない*1し、そんなもんなのかな。

運転席シートベルトとか、チャイルドシートとか装着しない/させない人によく「装着するなんて無理」みたいな意見に同意するように暗に求められる事が多くて困惑する。
シートベルトなしで運転する習慣はそもそもなかったし、子供が産まれてからずっとチャイルドシートだし、後部座席に3点式シートベルトが装備されてからは後部座席の人にも締めてもらっている。義務化で変わったのは「ごめん、ベルトなしで乗ってもらうほど運転うまくないからベルトはしめてくれる?」とお願いする手間が減ったくらいか。

そんな事を考えていて思い出したのが、現大阪府知事*2を有名にしたなんちゃら委員会とかいう関西ローカル番組。
一度だけ見た事がある。

現職の参議院議員*3が出ていて高速道路でのスピード違反と走行区分違反でつかまった話をしていた。
彼は追い越し車線をスピード違反状態で走行し続けて交通機動隊に止められたらしい。しかも、追い越し車線がなんなのか、全く知らなかった*4そうである。
「あいてるのに走っちゃいかんなんて悪法だ、絶対改正してやる」と鼻息あらくつばを飛ばして主張し、他の出演者たちも頷いていた。

 警察の中の人の話として聞いた*5のだけれど、実情として高速道路で機動隊のパトカーが停車させるのは、そのまま走行させては明白に危険と認識した場合に限られるそうだ。
 確かに、退避帯や路肩であっても高速道路本線上は危険な場所であり、車を止めさせるリスクは大きいし、停車させたあとの安全確保には警察官がある程度責任を負うことになるだろう。
 だから、そうそう中途半端な違反で取り締まれるわけがないというのは納得がいく。

 世の中には、そうそう取り締まられない=やっていい、実際に取り締まられる=法律が悪い、なんて考える人がいる。これはまぁしょうがない。しかし放送局が公の電波でそういう意見を煽る事があるのだなぁ、と思った。

あまりにアホらしいので二度とその番組は見ていないのだが。

*1:罰則がある場合はひょっとしたら使用者責任を問われる可能性があるのかもしれない。

*2:破産管財人

*3:のち大阪府知事

*4:免許制度がある以上、そういう言い訳は許されないだろうと思うが......

*5:裏はとってないけど。