というわけで改めてネタに挑戦

ジョークです*1ので内容の吟味は各自でよろしくお願いします。
元ネタはhttp://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200803040038.htmlです。
洗濯物の汚れ、洗剤投入量が少ないと落ちず、坂大などのチームが実証

洗濯物の汚れ残りは、洗濯機の中の洗剤が一定密度を下回ると起きることが、洗濯物を洗う実験からわかった。泥汚れやシミなどの特別な外因がなくても自然発生するという。英連邦ツバルのオンラインアンダーグラウンドサイト、ニュー・ジャーナル・オブ・イグノーベル・フィジックス・ドット・ティービーに4日発表した。

 ニャゴ屋大学家政科学研究科の檜山雌規教授や大坂大学サイバラメディアセンター*2の鞠地城教授らの研究チームが実施した。大学の敷地内に1周約230センチメートルの水槽を建設し、これを洗濯槽にして汚れものを30キログラム洗濯した*3。慣れた主婦が判断して汚れの軽い洗濯物だけなので、汚れ残りを起こす外因はない*4

 洗剤投入量によって汚れの落ち具合が決まる数理モデルをたてたところ、洗剤投入量が水50Lあたり5gを下回ると汚れ残りが発生すると予測された。

 実験では、洗剤投入量を水50Lあたり5.5g使用した。最初は洗濯物の汚れが落ちていくかに見えたが、数分たつと汚れ落ちの悪くなる部分が現れ、やがて洗濯物によっては、汚れが落ちなくなる様子が観察された。比較的汚い洗濯物はきれいになるが、汚れは水流と逆方向に順々に後送りされ、比較的きれいだった洗濯物の汚れがひどくなった。

 鞠地教授は「洗剤の濃度が一定値を下回ると、ちょっとした汚れの変化が別の洗濯物に次々に伝搬し、汚れ残りを起こす。ある温度以上であたためると倉庫の麦芽からネズミが自然発生する現象と同じだ」*5と説明している。


汚れ残り被害の防止に努める義務があるとされるある家電メーカー社員は「汚れ残りは困った問題だと承知しているが、汚れ残り防止のために洗濯液は水50Lに対して洗剤15gを投入するように使用上の注意に明記し、来店したお客様には購入申込時と、洗濯機の引き渡し時の二回、店舗とご自宅で実際に洗剤の量をくりかえし量っていただいて、洗濯時の濃度が15g/50Lを3回下回ったお客様の購入はお断りしている。企業責任としてこれから何ができるかは検討していくが、あまり期待しないで下さい」と不満げだった*6

*1:http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1205048385では先生がちょっと反省されているようですが、これはエールです。笑って欲しいのは先生方でなく、日本の社会のあり方の方。「現実の道路ではありえないほど距離を詰めた実験など、なんの意味があるのか、という質問もあるのだと思います。」については、法律上ゆるされていない距離での走行が現実の道路上にあるのですから、研究対象とする事を忌避すべきではありません。

*2:某ブログで某先生のご要望によりこの名称にしました。私のオリジナルではありません。

*3:入れ過ぎです

*4:元記事でそれ自明かよ、と思った所に突っ込んでいる

*5:かなりイヤミに書き換えました。同じなのか違うのか、よくわかんないんだよね。新聞記事って。

*6:実際に道路を走るのに必要な免許を得るためには、場内と路上で2回実技検定があり、車間距離保持を確認します。

Wonderful World

道路交通についての話です。
高速道路をよく走るので、その事について。

走行車線、追い越し車線、登坂車線の3車線がある登り坂でよく追い越しをかけられます。私も、前車も制限速度付近で走行しているのだけれど、坂道が緩んだ所で後続車が速度を上げてしまうのです。

良くあるケースでは後続車は制限速度を超えて右に出て、私や前車を追い越し、坂道がキツくなった所で制限速度以下に減速して前に割り込む。高速道路を通るたびに経験する事です。

後続車がトラックなどの時には、速度が上がってしまって私の後ろ1.5mまで車を詰めて、私に心理的圧迫を加え、私の車が加速しない*1と見ると登坂車線*2に入って左側追い越し*3をかけようとして、私に並んだ所で坂がキツくなって速度差を維持できず同速での並走状態になり、登坂車線の終わりギリギリになったら減速もウィンカーを出す事すらせずに私の車に幅寄せをし、私は危険回避のために急加速しつつ追い越し車線に逃げざるを得ない*4なんて事もある。んで走行車線に戻ってからしばらくそのトラックにネチネチ絡まれて、そのうち飽きたのかトラックは私を追い越していって、後ろに「速度抑制装置装着車」*5のステッカーがあって、「私は法定速度で走ります」*6の宣言もついてる。会社の名前も書いてある*7

インターチェンジやサービスエリア付近の本線を走っていれば、合流手前の加速レーンで、前の車と車間距離5mに詰めてる車も珍しくない。ひどい時は5台くらい固まって出てくる。別の時は加速レーンど真ん中に車を止めて地図を眺めてる人も居る。

これが私の世界なんだな。

そんな世界で私は、「流れに乗って一定の速度で運転する」*8「自分より速く走りたい車はスムースに追い越してもらう」*9「自分より遅い車がいたら、その速度で十分なら速度をあわせ、車間距離を維持して走行する。不十分なら、十分な余裕をもって追い越せる状態まで待って、追い越す。」なんて事を心がけながらとりあえずまだ生きている。

で、渋滞学の研究って、「法律を守ると良い事もあるんですよ」って明確に言えるようにしてくれてない?そりゃ道路の構造はかわらないかもしれないけど、社会の構造を変える力ないですか?ぼくはあると思う。頑張れ渋滞学。

*1:そりゃ前の車もいるしね。

*2:法定速度60km/hって知ってた?知らない人多いっぽいんだよね。

*3:危険な走行として有名ですね。

*4:危険な走行ですが、前にも後ろにも余地がないので本当にしょうがない。右に余地がなければそこで人生終わりかもしれませんね。

*5:違法改造しない限りはトラックの法定速度からの追い越し能力がないって表示

*6:速度規制は守らないつもりらしい。

*7:追記:だから、日逓と愛陸以外のトラック輸送会社はたいてい嫌いだ。

*8:速度抑制装置が導入されてから、どんな高速道路でも80km/h付近で一定速度で走行する流れは見つけやすい。前や横にあわせて速度をコロコロ変える事を「流れに合わせる」と言っている人が特に自動車評論家に多いけど、それ、流れ?流されてるだけじゃないの?

*9:後ろから車が接近して来たってことは、少なくともICからの平均旅行速度が向こうの方が速いって事。スムースに先行してもらいましょう

「過密渋滞」どうすか?

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1205048385のコメント欄で、密度が高すぎて発生する渋滞をなんといったらいいか、議論されてる。個人的には「過密渋滞」でいいんじゃないかと思うけど。密度が渋滞相に相転移できる状態での走行を「過密走行」、って言ってもいいかも。できればこれまで使われてない用語がいいですね。