法務省も政治主導という事だろうか

http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20080712/1215819201

なにしろ「民間」ではむしろコネや口聞き採用の方がデフォルトなんだから。面接で人間性を見るとか言ってもその判断基準など明確ではないし。採用や人事なんてブラックボックスだろはっきり言って。「選考の結果不採用となりました」という紙切れ一枚来ても、誰も「採用試験に関してのデータを公開せよ」なんてアホなこと言わないよね。そんなもんきわめて恣意的な選好過程なんだから外部に出して説明など出来ないのわかってるし。

ふむぅ、ごもっとも。でもずっと「試験の成績がいい奴をとってると組織が腐る」って言ってるよねぇ。

個人的には試験は処理能力を問うものだと思う。
 それが一定水準以上の合格者から人間性で採用者を選ぶって、国家公務員方式の贅沢が許されれば、地方もそうなるに違いない。
いや、なんだかんだ言って、人脈ってここぞっていう時に役に立っちゃったりするんだよな。

 でまあ、教員採用の常識について考えてみる。私が大学生の頃の公立教員志望者は、高校の先生志望が多かった。彼らの就職活動はまず、都道府県の与党の選挙事務所にボランティアで手伝いにいく事から始まった。さらに有力者から有力者へとつてをたどって挨拶回りしていた。そして、試験勉強して優秀な成績をとる事、しかる後に採用ということになった。採用に至らなかった場合、代用教員に登録し、選挙事務所の手伝いと挨拶回りを繰り返し、何年かすれば採用に至る。
 このコースを外れて採用になった人を実はあまり知らない。優秀か優秀でないかの問題でなく、そうしなければコネ採用の人の身代わりに落とされるだけ、という事なんだろう。
 私学ならともかく、公立学校教員になるのに、優秀さだけでは採用されない。そんなのとっくに常識だろうという気もする。

 で、私の常識に従えば、常識として行われている事でも悪は悪だ。なんとかしなくちゃいけない。

 そこで、彼らの就職活動の内容を見る限り、政治家の陰というのは色濃く、有力政治家が教員志望者に依存して事務所を運営している実態なども見えているわけだけど、そこに踏み込むつもりはなさそうに思える。
 罰するべきかどうかはともかく、全容の解明にはおそらく不可欠な政治家に手を入れない事は、すでに免責が決まっているからなのか、それとも大物の身辺をじっくり固めているのか、どっちなんだろう。

:追記
地方公務員に比べてコネ重視になっているのは、「デモシカ教師追放のためである」と説明されていたと思う。
:追記2
もともとのすなふきんさんのエントリで問題になっていた話だけれど、私が大学生の頃は民間企業は採用試験を自前できちんとできないので、「大学の入試を採用試験の代わりに使うのだ」と言われていたな。それが受験競争に拍車がかかる理由だった。けして客観的評価を無視していたわけではない。今は違うんだろうな。