プリウスはタイヤが異常に摩耗するという噂

http://d.hatena.ne.jp/prepre/20080821#p6
経由
Yahoo知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1314406723?fr=rcmd_chie_detail

プリウスは残念ながら高速燃費は悪いですね。
街乗りならエアコン使用で22km程度、エアコン未使用で25km以上は走ります。
高速ではアクセルを踏むため常にエンジンがかかってしまうため、17km程度に落ちます。

へー、旧型で、何の工夫もしないでクルコンで一定速度で走ってもそんな数字出た事ない。
17km/Lって、「登坂車線はないけど結構キツいので一定数の車が80km/h割ってくる」くらいの上り坂を80km/h維持してのぼってるときの消費率だよ*1。100km/hだったとしても平均でそうなるって、ちょっと考えにくいなぁ。
それと、旧型でも新型でも70km/h超では「アクセルを踏まなくても」常にエンジンはかかってると思うんだが。エンジンのトルクが必要でなければ1000回転くらいで*2アイドリングしてるだけで、ほとんど燃料消費しないけどね*3
 高速で「下り坂や平坦地で上り坂並にアクセル踏みこんで燃費が悪い」のを車のせいにしてないかな?

街乗りでもなるべくエンジンがかからないようにすると燃費が良くなります。

旧型はそんなことないけどなー。エンジンかけないようにしてモーターばっかりつかうと、電圧さがっちゃうじゃん。バッテリー電圧下がるとエンジン回った時に発電機にトルク分配するし、エンジンふかしての発電効率はあまり高くない気がするけどなー。なるべくエンジンがかからないようにしてると、常に低い電圧でレスポンスも悪いし燃費も悪いし、いい事ない気がする。エンジン効率が悪そうな速度域で、回生で充電した電力相当分くらいはモーターを使って、あとは普通にエンジンを低燃費で使った方がいいような気がする。モーターばっか使って水温下げるとエンジンかかった時に余計にガソリン吹くし。

タイヤが減りやすい事について、追記します。
当方ディーラーの整備士をしています。
これまで数十台の現行プリウスを車検や定期点検でみましたが、1万5千〜2万km走っている車ではタイヤのサイドウォール部は完全に山が無い場合が殆どです。
どうやら足周りの設定が原因でコーナリング中にロールが大きい傾向があるようで、サイドウォールが路面と接する時間が長くなってしまうために、減りが早くなってしまうようです。

へー、新型ってそうなんだー。初期型は峠道が多くてもローテーションなしでフロントが3-4万キロくらい持つ気がするが......春にフロントからリアに移動したタイヤは2万五千くらいだな。まだ五分山ってとこで、あと一万五千は走れそうだけど。*4

あれ?っていうか、整備士の発言として変ですよね。
「タイヤに異常な摩耗がない事」って定期点検の基本事項だよね。正常な摩耗ならタイヤ交換だけど、異常なんだったら足回り要調整でしょ。

確かにFF車で限界コーナリング*5すると、外側のロゴが見えなくなるほど偏摩耗する。プリウスは前後とも重い上に比較的タイヤが細いから、普通のFFよりもコーナリングで外側が減る傾向は強いと思う。旧型で普通の人よりちょっと速めの速度で峠道を通ってると、タイヤは肩から減ってく。けど、一万五千とかで走れなくなるってのはないなー。4万キロ走った時に外側からスリップマークが見えてくるって話なんだよね。
 ふつうの人はロールが大きければそのぶんコーナーで減速するよね。コーナリングってものすごく差が出るところ。「高速でコーナリングする人」意外にも外側の偏摩耗が出てるなら、直進ですでに偏摩耗してるか、ロール以外の要因で低速コーナリングでも偏摩耗する状況と考えるのが普通なんじゃないの?
 それに、新型は旧型よりタイヤは太いし全部ある。*6

 15000kmで定期点検でコーニングが理由でタイヤNGって、僕だったら、そのまま乗り続けられない*7ので、検査結果よく見て、整備士に追加の点検や整備を依頼する相談に入る状態です*8


↓のページを読んだくらいの知識とこれまでの運転歴で考えると......
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/macchann/hiroshi/katanokoranai85.html
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/macchann/hiroshi/katanokoranai85-1.html

  1. きちんと空気圧を管理してない
  2. トーインがつきすぎている
  3. 問題のあるタイヤをつけている

のどれかがある可能性が高いと思うんだけど。

 持ち込まれた時の空気圧ちゃんと見てる?低かったら、ちゃんとお客さんがどうすれば空気圧を保てるか相談しなよ。プリウスは1000kmくらい無給油で走っちゃう*9から、給油ごとくらいの空気圧調整が必要*10になる。おまけに変なガソリンスタンドでおまかせしてると、どんな車でも1.8に調整しちゃったりするんだよ。
 空気圧計とか、自転車と共用*11できる圧力計付きポンプ*12とか、おすすめするくらいでもいいんじゃない?

 で、足回りの問題*13だったら調整してくださいよ。調整できないんだったら、設計ミスって事で、トヨタさんにクレームつけて情報とらなくちゃいけない。まずは調整を試みる所からでしょ。

 もういっちょの可能性はタイヤの品質問題。以前カーグラフィックの長期インプレッションで、編集部の初期装備タイヤは普通の減りかた(22000kmでフロント五分山/ローテーションなし)だけど、官庁公用車のタイヤには7000kmで交換になったのがあるとかいう記事になってたらしい(伝聞)。公用車のタイヤなら峠の走り屋さんは少なそうだし、運転手は一人じゃない。そうなると、タイヤに加硫不足の不良ロットかなんかがあったのかなー、と。特定ロットなら、同一時期生産車の定期点検でタイヤNGが集中しちゃうよね。
 品質管理の問題なんだろうけど、「保証対象じゃないからってタイヤを安く買い叩き過ぎなんじゃねーの?」って心配になるデフレの今日この頃。

 偏摩耗はサスペンションのへたり、ショックの抜け、アライメントの異常や、ホイールの歪みなどの足回りの異常を見るための重要な情報源でしょ。品質に問題がありそうで、ちゃんと整備したりクレームできないんなら、お客さんはなんのためにディーラーに点検に出してるんだ?*14

 今とってる新車価格や検査/整備料金ではそこまで手が回らないというなら、それはコストダウンの行き過ぎって奴で、値上げしてでもちゃんと点検整備できる方がいいんじゃないだろうか。

と、噂にマジレスしてみた。引用元が信頼できるかどうかはわかんないし、おいらの考えた事が信頼できるかどうかはさらにあやしいけどね。

*1:20℃、無風なら

*2:発電機の軸回転数抑制とスムースに加速できる準備のために

*3:2-3%くらいの下り坂なら外付け機器で燃費測っても99.9km/L超だと思う

*4:リアサスペンションの異常で偏摩耗が出て、その時に新品二本を前に、フロントについてた二本を後ろにつけかえた。

*5:かなりのスピードでコーナーに入って、入り口でブレーキでタイヤの変形を感じるほどフロントに荷重かけてエイヤッって感じでステアリング切るくらいの奴ね

*6:「太いし」は「全部ある」の枕詞らしい。

*7:定期点検間隔<部品交換周期

*8:定期点検以前に、日常点検で見つけて相談するだろうね。実際に後輪の偏摩耗ではそうしたし。

*9:旧型でもここんとこ五回くらいは1000-1100kmに一回の給油

*10:それまでの車で給油二回に一回点検だった人は、毎回にして同じ点検ペースになるくらいかな?

*11:自転車用の方が高圧だって知ってた?

*12:2000円くらいで結構精度がいいのが買える。

*13:トーインのつき過ぎなど

*14:少なくとも旧型では大きな問題として考えられてなかったようだけど、トヨタはこまめにセッティングを見直してたよ。足回り部品の品番変更多かったから。